ウエットクリーニングとは?自宅での洗濯の違いや適した衣類を解説
一部のクリーニング店で依頼できるウエットクリーニングは、ドライクリーニングに比べてなじみが薄いかもしれません。
しかし、ドライクリーニングでは対応できない衣類の汚れも落とせる有用な方法です。
こちらではウエットクリーニングの料金や適した衣類や、メリット・デメリットなどを紹介します。
自宅での洗濯との違いやお店選びのポイントも解説しますので、衣類を長持ちさせたい方はぜひご一読ください。
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ウエットクリーニングとは
ウエットクリーニングとは、本来ドライクリーニングしかできない衣類を水と専用洗剤を使って手洗いする、クリーニング店の処理方法です。
主に水洗い不可でウエットクリーニングマークの付いた衣類を洗う際に利用され、多くの場合はドライクリーニングとの二度洗いを行うためダブルクリーニングとも呼ばれます。
2016年にJISの洗濯表示に加えられたウエットクリーニングマークは、Wを丸で囲った見た目です。
通常のマークのほかに、「弱い操作による」「非常に弱い操作による」ウエットクリーニングができることを示したマークや、ウエットクリーニング不可のマークもあります。
ウエットクリーニングと自宅での洗濯の違い
自宅でも、ダメージに弱い衣類を水や洗剤を使って手洗いすることがあるでしょう。
自宅での洗濯では、洗濯表示に手洗い可のマークがある衣類を洗います。
対してウエットクリーニングでは、家庭洗濯不可やウエットクリーニング可のマークがある衣類を洗うという違いがありますが、実は両者の方法は大差ありません。
しかし、ウエットクリーニングはあくまで「クリーニング店による」水洗い処理です。
プロが専用の洗剤や設備を使ってクリーニングすることで、より衣類へのダメージが小さく、もとの形や風合いをキープした仕上がりになります。
ウエットクリーニングとドライクリーニングの違い
クリーニングの方法として有名なドライクリーニングでは、汚れを落とすために石油系溶剤や揮発性有機溶剤を使用します。
油染みや皮脂といった油性の汚れに強く、反対に汗や食べ物のシミなど水溶性の汚れは落ちづらいのが特徴です。
また、水によるダメージがないため型崩れや色落ちが起きにくいというメリットがあります。
ドライクリーニングとウエットクリーニングの最も大きな違いは、水を使うか否かという点です。
ウエットクリーニングは水を使うため水溶性の汚れに強い一方で、型崩れや色落ちを完全には防げません。
ウエットクリーニングのやり方
ウエットクリーニングは店によって多少方法が異なりますが、おおまかに次のような手順で行われます。
1. 押し洗い
2. すすぎ・仕上げ剤
3. 脱水
4. 乾燥
まずは水に専用洗剤を入れて作った洗浄液の中で押し洗いをし、衣類の汚れを浮かします。
このとき、こすり洗いやもみ洗いはしないのがポイントです。
次に汚れや泡が出なくなるまで水を交換してすすぎ、洗剤を落としきったあと、柔軟剤のような役割を果たす仕上げ剤を投入して再びすすぎます。
すすぎ終わったら、絞らずに脱水しなければいけません。
塗れた状態でプレス機にかけシワを伸ばしたあと、吊るし干しや平干しで自然乾燥し、最後に必要に応じてアイロンやプレスを行い完了です。
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ウエットクリーニングに適した衣類
ウエットクリーニングに適した衣類は、水溶性の汚れが付いた水洗い不可の衣類です。
具体的には、夏場に着て汗を吸っていたり、食べこぼし・飲みこぼしで汚れていたりする、次のような衣類が適しています。
- スーツ
- シャツ
- ブラウス
- ジャケット
- コート
- マフラー
洗濯表示にウエットクリーニング可のマークがない衣類でも、店によっては対応してもらえます。
汚れを落としたい衣類をクリーニングに出せるか迷った場合は、クリーニング店に相談してみてください。
ウエットクリーニングをクリーニング店に依頼する際の料金は、衣服の種類や店によって大きく異なります。
例えば、スーツやジャケットは1着2,000~2,400円程度、ダウンコートは2,900~1万1,000円程度が相場です。
一般的にドライクリーニングのみ依頼するよりも500~1,000円ほど高く、専門店や高級店の場合はさらに高額になります。
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ウエットクリーニングのメリット
ウエットクリーニングのメリットは、次の2点です。
- 水溶性の汚れが落ちやすい
- 型崩れやシワを抑えられる
前述のとおりウエットクリーニングでは、ドライクリーニングでは落とすのが難しい水溶性の汚れをきれいにできます。
汗が染み込んだ衣類の黄ばみ防止や、時間が経った食べこぼしのシミの除去が可能なため、衣類を頻繁に買い替える必要がなくなるのです。
また、特殊な洗剤・仕上げ剤やプレス機を使うことで、型崩れ・シワ・伸び縮みといった洗濯トラブルを極力抑えられ、立体感のある仕上がりになります。
信頼できる店であれば高級な衣類も安心してクリーニングに出せて、お気に入りの服を長く着れるのがうれしいポイントです。
ウエットクリーニングのデメリット
ウエットクリーニングのデメリットは次の2点です。
- ドライクリーニングよりも料金や時間がかかる
- 衣類へのダメージが避けられない
ウエットクリーニングは基本的にオプションとしてサービス提供されているため、ドライクリーニングよりも料金が高くなってしまいます。
衣類を預けてから受け取るまでの期間も、ドライクリーニングは通常2~3日程度ですが、ウエットクリーニングは1週間程度と長めです。
ただしこのデメリットは、美しい仕上がりのために高度な技術と時間が必要だからこそ避けられないことを念頭に置きましょう。
自宅での手洗いに比べてダメージが抑えられるとはいえ、ドライクリーニング向けの衣類に水を使っている以上、完全には風合いの変化や色落ちを防げません。
ダメージを最小限にするには、技術力の高い店を選びクリーニングの依頼を年に1~2回程度に留めることをおすすめします。
結論からいえば、ウエットクリーニングを自宅で行うのはおすすめできません。
ウエットクリーニングはそもそもクリーニング店の特殊な技術と洗剤を使い、本来水洗いできない衣類を手洗いする方法です。
自己流で行うと型崩れや伸び縮みが起こる可能性が高く、衣類が着られなくなるほど傷んでしまうリスクがあります。
自宅でデリケートな素材の衣類を洗濯する場合、水洗い可の洗濯表示マークが付いていることを確認し、おしゃれ着用洗剤や洗濯機の手洗いコースを使用してください。
クリーニング店に依頼する手間やコストはかかりますが、美しい仕上がりのためにはプロに頼む方が安心です。
ウエットクリーニングのお店選びのポイント
ウエットクリーニングは特殊な技術を要するため、対応していないクリーニング店もあります。
さらに、ウエットクリーニング対応店の中でも仕上がりには差があるため、技術のある店を選ばなければいけません。
信頼できるクリーニング店を選ぶための基準としては、LDマーク・Sマークステッカーの有無が重要です。
LDマークとSマークは、日本全国のクリーニング業者を統括する組合や厚生労働省に高品質なサービスと高い技術力を認められていることを示します。
LDマーク・Sマークのステッカーが貼られていなくても技術力の高い店はありますが、まずはマークを目印にすることで店を選びやすくなるでしょう。
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まとめ
ウエットクリーニングは、自宅で手洗いできない衣類に付いた汗などの水溶性の汚れをすっきりと落とせます。
料金や時間はかかるものの、クリーニング店の技術と設備で型崩れやシワを防いでおり、仕上がりもきれいです。
とはいえ、水に弱い衣類を水洗いしているため、ダメージは完全には避けられません。
衣類へのダメージを最小限に抑えるためにも、ウエットクリーニングを依頼する際はLDマーク・Sマークの有無をチェックして、技術力の高い店を選びましょう。